「熊谷短歌会」の部屋へ ようこそ

            

☆☆☆☆☆ 熊 谷 短 歌 会 ☆☆☆☆☆

       平成28年1月現在

 

         代 表 者    金子 貞雄

        住所 360-0805  熊谷市上奈良1144

         電話・FAX   048-521-7157

         E-mail    sadao.kaneko@outlook.jp

          活動日時       3月と9月の最後の日曜日に短歌大会

         活動場所     中央公民館

         会員数        120名

         会  費     年間1,000円

        会員募集       常時受付中

 

          ひとこと

          『短歌』を始めるのに「遅すぎる」という事はありません。

           『短歌』はあなたの「心の日記」です。

           『短歌』は「紙 と 鉛筆 と 自分を愛する心」があれば

           『短歌』は「いつでも・どこでも・だれにでも」作れます。

 

 

第17回熊谷市民短歌大会作品募集

第16回 熊谷市民短歌大会 開催される

 平成28年3月27日  熊谷短歌会主催、 熊谷市・熊谷市議会・熊谷市教育委員会・熊谷市文化連合・埼玉県歌人会の各団体の後援により、 「第16回 熊谷市民短歌大会」が熊谷市中央公民館の大ホールに於いて開催されました。大会には87名174首のご応募をいただき、会場にも多くの皆さまのご来場をいただきまして誠にありがとうございました。

 

 入賞者と作品は下記の通りです。

<熊谷短歌会第16回熊谷市短歌大会 入賞者とご来賓の方々との記念写真>

熊谷短歌会 第十六回熊谷市民短歌大会 表彰作品   

 

 

熊谷市長賞

退職の日も夫の提げてゆく革の鞄の渋く光りぬ                 石   淺井 一惠

 

熊谷市議会議長賞

旅の都度夫の買ひゐしにごり酒子は父の日に取り寄せ供ふ            馬場 博子

 

熊谷市教育委員会教育長賞

散り積もる橅の枯れ葉を蹴散らして遊ぶ子等の声木の間にひびく     久保島  大倉 恵子

 

熊谷市文化連合会長賞

(つば)(くろ)つばくろへ独りで登ると行きし子の夜行列車は今どのあたり           十六間  橋本 稔子

 

埼玉県歌人会会長賞

南瓜わる力も失せてこの夏は四分の一に切られしを買う               御正新田 小松 久枝

 

熊谷市中央公民館館長賞

会うたびに反戦(とな)となえ和を(たと)さとす九十三歳眼のやさしかり                           靖子

 

熊谷短歌会会長賞

ほの甘く銀木犀の香る道がんに負けじと今朝も杖ひく                      川田 昭治

塗り替えを終えしわが家の外壁に早春の陽の淡く射しおり              深谷市  高木 昭子暖かな日和(ひより)に来ませと電話口その気にさせるふるさとの嫁                           斉藤 やす

「ただいま」と玄関開けし児の心境瞬時にわかる声の大きさ         拾六間  佐藤マサ子

手料理を振る舞う間もなく見送りす鞄にそっと煮物忍ばせ                  上新田  柴田 正枝

 

熊谷短歌会奨励賞

冬薔薇一輪咲きたるこの庭に静けき時がとどまりており                  下奈良  新井あや子

月明かり息呑む程に澄み透り道の石にも影を作れり                              佐竹 直美

箱根駅伝中継所に走者すでに無く跪く選手に涙さそはる                      金井キヨ子

蜜蜂のやつでの花に誘われて日ざしの中の羽音にぎやか                        小林 洪子

十年経ち震へる足で脚立踏み四部屋のランプを替へたよ貴方                  舟橋 洋子

除草剤撒きつつ汗を拭う時赤城の山も夏色に見え                                新島 文子

病にて生きるもつらいと泣く母に長生きしてねと言えぬ思いが                 前川美佐保

第16回 熊谷市民短歌大会 特別公演

『 琴の調べにのせて百人一首を唄う 』

生田流筝曲雅会 斎藤雅楽和先生

今回演奏していただいた筝曲「八重衣」は、天保年間(1830年頃)に作曲されたと言われ、百人一首の和歌、春夏秋冬の四季の順に「衣」を詠んだものを5首並べてありました。

 

君がため春の野に出でて若菜つむ

   我が衣手に雪はふりつつ

           春過ぎて夏来にけらし白妙の

              衣ほすてふ 天の香具山

み吉野の山の秋風小夜更けて

  ふるさと寒く衣うつなり

           秋の田の刈穂の庵の苫をあらみ

               我衣手は露にぬれつつ

                            きりぎりす啼くや霜夜のさむしろに

                                 衣かたしきひとりかもねん

 

 百人一首でもこの5首は、とりわけ馴染深い歌ではありますが、琴の調べにのせて唄う百人一首は格別で、眼をつむって聴いていると、公民館の大ホールに居ることを忘れて「雅の世界」に引き込まれしまいました。

 金子会長の発案で、会場のみんなも琴の調べに合わせて唄ってみましたが、とても難しい節回しであることを実感しましたが、貴重な体験をさせていただきました。紙面を借りて御礼申しあげます。

第16回 熊谷市民短歌大会作品募集について

      主催 : 熊谷短歌会

      後援 : 熊谷市・熊谷市議会・熊谷市教育委員会・熊谷市文化連合・埼玉県歌人会

応募内容    短歌一人二首(未発表作品であること)

募集期間  平成27年121日~平成28年120日締切(当日消印有効)

応募資格  原則として市内在住・在勤・在学者

応募方法  所定の振込用紙に作品二首と必要事項記入の上、

            郵便局で応募料を振り込む(応募後の取消や変更は不可)

応 募 料 二首千円(但し、平成28年3月27日現在満90歳以上は無料)

賞     市長賞・議長賞・教育長賞・熊谷市文化連合会長賞・

            埼玉県歌人会会長賞・中央公民館館長賞・

            熊谷短歌会会長賞・同奨励賞・

選   者 金子貞雄・高田實・高田守康・峰岸あい・森田芙美子・

            山川実・吉澤とし子

問合せ先      熊谷短歌会 金子貞雄 〒360-0805熊谷市上奈良1144  

                                                                            Tel&Fax 048-521-7157 

大会期日  平成28年3月27日(日) 受付12:30  開始13:00
              総会及び表彰式・作品講評(来場者全員作品講評・租品進呈)

場   所  熊谷市立市民ホール(中央公民館)大ホール

入場料   無料(出詠していない人も参加自由)

特別出演  琴の調べにのせて百人一首を唄う 生田流筝曲雅会 斎藤雅楽和先生

活動内容     平成27年の実績

 平成27年1月15日 市立奈良中学校2年1組と2組に「文化の出前」授業を実施

     3月29日 第8回定期総会

     3月29日 第14回熊谷市民短歌大会(93人 186首)

     3月29日 第14回熊谷市民短歌大会作品集発行(300部)

     6月  1日 会報第15号発行(350部)

     6月  1日~第15回熊谷市民短歌大会作品募集(7月20日締切)

     9月23日~27日 第5回熊谷短歌会作品展開催

     9月27日 埼玉県歌人会第112回短歌大会 と

           第15回熊谷市民短歌大会 の 合同大会を開催

           同時開催 講演「熊谷寿蔵と熊谷」講師 金子貞雄

    11月 1日 第15回熊谷市民短歌大会作品集発行(250部)

    12月 1日 会報第16号発行(300部)


埼玉県歌人会第112回秋季短歌大会・熊谷短歌会第15回熊谷市短歌大会 開催される

 平成27年9月27日(日)に、埼玉県歌人会、熊谷短歌会、熊谷市文化連合共催、埼玉県・埼玉県教育委員会・埼玉県文化団体連合会・熊谷市・熊谷市議会・熊谷市教育委員会・埼玉新聞社・読売新聞さいたま支局・毎日新聞さいたま支局・朝日新聞さいたま総局後援の「埼玉県歌人会第112回秋季短歌大会・熊谷短歌会第15回熊谷市民短歌大会」は、熊谷市立市民ホール(大ホール)で開催されました。

 お忙しい中、後援団体の来賓の皆さまのご出席をいただき、移ろいやすい秋の天気ではございましたが、150名程の皆さんが大会に参加されました。埼玉には短歌に興味のある方々が多く、204名・407首の応募がございました。そして埼玉を代表する8名の選者の方々に選ぶ貫かれた31名の入賞者が表彰されました。この表彰に先立って行われた選者の方々からの講評は、鋭くそして厳しいものでございましたが、参加者の皆さんは真剣な面持ちで講評を拝聴し、更なる精進と飛躍を心に刻んだ様子でございました。

 

入賞者と作品は下記の通りです。

  <埼玉県歌人会第112回秋季短歌大会・熊谷短歌会第15回熊谷市短歌大会 入賞者とご来賓の方々との記念写真>

埼玉県歌人会第112回秋季短歌大会・第15回熊谷市短歌大会 入賞者

埼玉県知事賞   

百年はあっという間の時間だよ百年生きたばぁばがわらう         鴻巣市  加藤 健司

熊谷市長賞

胸までも川に沈めて投網打つ広き父の背朝日に染まる           川越市  對崎 フミ

埼玉県教育長賞

「婆ちゃんのベンツ」とずっと教えしを「スズキワゴンアール」と幼得意げ  熊谷市  石井  操

熊谷市議会議長賞

立ち漕ぎで駈ける少女の制服のリボン緩めるはつ夏の風         桶川市  多田 政江

熊谷市教育委員会教育長賞

サボテンにピンクの花が咲きました百円ショップ夢も買えます      熊谷市  馬場チエ子

埼玉県文化団体連合会長賞

はじめての絵の具に描くラディッシュの赤のはみ出す初夏の教室     東松山市 内藤 昌子

熊谷市文化連合会長賞

赤城山にお尻を向けて葱を掘る花柄スカーフ縛り直して            深谷市  高橋 房子

埼玉県歌人会会長賞

鍛冶打ちし鎌の切れ味小気味よく刃毀れもせでいまだ鋭し         寄居町  町田 收弘

熊谷市中央公民館館長賞

しなやかに風に揺れいるコスモスがケ・セラ・セラと我にささやく     熊谷市  工藤 光子

熊谷短歌会会長賞

阿武隈の土手のすかんぽとる我に「放射能あるよ」と土地の子の言ふ    町田市  堀家テル子

埼玉新聞社賞

むさしのの見沼の原に棲む雉子(きぎす)春の冷気をひとこゑで裂く         さいたま市 鈴木 武次

読売新聞さいたま支局賞

エッフェル塔にかかりし月を仰ぎつつ一人留守居の夫を思いぬ        熊谷市  西田トシ子

毎日新聞さいたま支局賞

散りしきる桜ひとひら手にのせて「しあわせマーク」と君はほほえむ     鶴ヶ島市 南雲ミサオ

朝日新聞さいたま総局賞

今朝の事を謝れぬまま日が暮れて夫の好みの天ぷら揚げる           熊谷市  佐藤マサ子

埼玉県芸術文化祭実行委員会会長賞

伴侶得て家を出で行く息子()部屋に差し込みまばゆい真夏のひかり      上里町  横尾美代子

埼玉県芸術文化祭実行委員会奨励賞

空襲を知る人大方老いて逝き我さえ既に八十五歳               熊谷市  菊地千代子

丸々と太りたる茄子のつややかに棘の先まで紫匂ふ                熊谷市  石井 久江

盥の字何と読むかと子の聞きてたらいと言えばそれ何と問う         熊谷市  大島喜美子

埼玉県歌人会奨励賞

おとりやの(あるじ)の逝きて久しかり鮎解禁もよそごととなる          寄居町  木島 千惠

釈尊の生誕の日に時ならぬ啓示のごとく粛粛と雪               熊谷市  来間 通代

火群たつ終戦前夜の残り火やこの夏熊谷最高気温                  さいたま市 轡田 正江

やうやくに職決りたる吾子なれば夜間の勤務も厭はずに行け         熊谷市  髙田  實

母逝きて(ふた)月余り店先のカーネーションの赤が眩しい              熊谷市  小林 邦子

竹林にかすかに揺るる葉のありて風道みゆる昼のしずけさ          熊谷市  森田芙美子

春の日の暮れゆくなかに梨畑の花の盛りのそこのみ白し             寄居町  新井 晴世

熊谷短歌会奨励賞

蜘蛛の巣にふれたる顔のその糸がほっこりぬくし秋の夕ぐれ         川口市  飯野 君子

街中の高齢者ばかり目にとまりいつの間にやらその中心をゆく       坂戸市  塩沢 征

曽孫がくるとうしらせに竹の香の染みいる夫の仕事場を拭く         秩父市  大籏よね子

書けぬこと書きたきこと書かぬこと書く書かないは白きうずまき       入間市  山本富美子

先生のTシャツずれて汗光る素の肩まぶしい健康体操              熊谷市  村井 玲子

若武者の姿の孫との宮参り軍服着る日の無きを祈れり              熊谷市  落合 三津

[短歌大会のスナップ写真 ]

 今回は埼玉県歌人会・熊谷短歌会・熊谷市文化連合との共催で、県内各地から短歌愛好家の方々が135余名もお集りいただきました。市民ホール備えのテーブでは足りず椅子だけの席も準備しましたが、満席の状態で係員は空席を探してご案内するという、嬉しい苦労もありました。

 栄誉ある受賞者の皆さんとご来賓の方々との記念写真を撮り終え、希望者での懇親会が開かれましたが65名もの方が参加されました。受賞者のショートシピーチや最高齢95歳の歌人のお話に和やかな時を過ごしました。

                          『 鹿児島壽蔵 と 熊谷 』

             平成27年9月27日  埼玉県歌人会 会長 金子 貞雄


平成27年9月27日 短歌大会に先駆けて「鹿児島壽蔵と熊谷」と題して埼玉県歌人会 会長金子貞雄氏の講演がありました。熊谷には鹿児島壽蔵を敬愛する方々も多く、100歳を超えた方が自転車で来場され、メモを取ながら熱心に聴いておりました。熊谷には鹿児島壽蔵に師事した短歌愛好家も数多く、今回の短歌大会で入賞された方もおりました。このように鹿児島壽蔵が熊谷に残した足跡とその教えを継承する短歌愛好家の皆さまの活躍が、今日の熊谷短歌会を支えております。

以下に、その講演要旨を掲載いたします。


ご来場の皆さんの中には、鹿児島寿蔵と言ってもご存知ない方もおられるでしょう。まして、熊谷との関係など「何の事やら」と思われる方もおられると思います。従って、その辺を意識しながらお話しを進めてみようと思います。「寿蔵さんのことも寿蔵さんの歌のことも良く知っている」という方は、眠るなりしていてください。「失礼だ」なんて思いませんから、気楽にお聞き頂きたいと思います。寿蔵さんは、1898(明治31)年に福岡市に生まれました。アララギ派の歌人として、歌会始の選者を十回つとめるなど大正・昭和に渡って大変な活躍をされた方です。当初島木赤彦に、赤彦没後は土屋文明に学ばれて、「アララギ」の選者でした。

 昭和203月下旬に熊谷へ疎開するのですが、その熊谷を拠点として、戦争が終わったばかりの12月に寿蔵さん主宰の『潮汐』を創刊されました。

それとほぼ同時に、212月に関東アララギ会が結成されて、これも寿蔵さんが編集発行人になって、この熊谷から発行したわけです。その雑誌の名前を、後で出て来ますが、熊谷の星溪園に因んで「新泉」と名付けたわけです。

これがその復刻版ですが、「新泉」には、齋藤茂吉を筆頭に土屋文明・鹿児島寿蔵・五味保義・佐藤佐太郎・近藤芳美など、アララギの錚々たるメンバーが名を連ねています。

当時は、アララギが結社としてあまりにも大きくなりすぎて、各地域にこうした○○アララギ会が結成されました。関東アララギ会は、寿蔵さんの逝去と共に無くなりましたが、今でも関西アララギ会とか北海道アララギ会がその名を残して活動しています。話を 本筋に戻しましょう。

203月下旬に熊谷市上之に疎開された寿蔵さんは、それから7年間に及び熊谷に住まわれました。そして、その間の作品は2,109首が、この『求青』から『群緑』迄の四冊の歌集に収められています。

今日は、その4四冊の歌集の中から、寿蔵さんの熊谷での生活や当時の熊谷地方の風土を詠み込まれた作品を中心にお話をしてみたいと思います。一方、人形作家としては、当初、博多人形の製作を学んでいましたが、昭和七年に紙塑人形を考案、帝展に入賞するなどして有名になりました。しかし、戦争と疎開で人形閣下としての活動を中止し、二十七年に東京へ戻ってから創作を再開し、紙塑人形の創始者として全国に名を馳せました。そうして1961年(昭和31年)には人間国宝になられた方です。

昭和20310日に東京大空襲がありまして、愛弟子の棚沢慶治さんのすすめで、3月末に、当時住んでいた東京・田端から熊谷市上之に疎開して来たわけです。その時の模様を、50年に熊谷市文化連合が発行した『熊谷戦災の記録』に、寿蔵さんは、次の様に書いています。『棚沢君は間もなく、熊谷近在の農家に頼んで牛車二台を田端へ寄せてくれた。農家の親子は二日がかりで来て又二日かけて私の家財の大半を運んでくれたのである。まったく思いがけぬ幸運を授かったのであった。』ところが、疎開から二週間後に田端の家も空襲で焼かれてしまいました。


更には、その熊谷も814日の深夜空襲にあったんですが、その日はたまたま寿蔵さんは、用事があって東京に行っていたんですね。その時の様子も先ほどの『熊谷戦災の記録』に次のように書いています。

『 熊谷炎上の時、私は東京に出ていた。桶川か吹上あたりを通過中の汽車の中で、熊谷が大爆撃を受けて惨状を呈していることを聞いた。「ああ、もう駄目か」と痛恨したのであったが、汽車を下りて、私の仮住居のことを聞き実にホッとしたのである。』というわけです。

というのは、疎開していた家は 辛うじて焼けずに無事だったんですね。そして、その時の歌がこれです。

①東京のわが家の焦土(せうど)見るよりもこころは痛し燃ゆる熊谷    『求青』「熊谷炎上」

 

「わが家の焦土みるよりも」というフレーズで、くすぶっている熊谷の街を見た時、寿蔵さんにとって、いかに衝撃的であったかが良く解ります。

②鐘楼に新藁(にひわら)つみてにぎはしきみ冬とぞ思ふ上之(かみの)のみ寺   『求青』「田居吟」

 

昔は「藁」が貴重な財産の一つでした。「鐘楼に新藁(にひわら)つみて」という視覚的な具体と、「にぎはしき」という聴覚的な具体が詠み込まれており、作業の様子などが見えてきてとても良い歌だと思います。また、「イ」音の繰り返しがリズムを整え、明るく動きのある一首になっていると思います。

 歌碑は、神奈川県の根府川石で 高さ1.5m、幅1.7m 厚さが何と60㎝~1mという堂々たる風格のある歌碑です。寿蔵さんには、全国で31カ所に歌碑があるそうですが、それらの歌碑の内の第1号が、この歌碑だそうです。


③麦の中の土くれこなす(おい)ひとりおそれなき代の(すがた)とおもふ 『求青』「仮住小圃」

 

私の大好きな一首です。「土くれをこなす」道具は、金属製の「ムツゴ」とか木製の「つぶてぶち」とか言っていました。麦の畝と畝の間の渇いた土塊を一個一個砕いていく作業です。麦が伸びてくると「土入れ」と言って、そのこなれた土を掬って麦に掛ける、根元に土が入ったところで「麦踏み」をする。それを冬の間に二、三回繰り返す。昔はこれが大仕事でしたから、私も日曜日になると必ずやらされました。赤城颪の吹きすさぶ中で、毎日毎日、気の遠くなるような単調な作業です。それが、その農作業を見るにつけ「もう、戦争の恐れのない代のすがた」だと、見たわけです20年の冬の作品ですから、本当に救われる一首だと思います。寿蔵さんや奥さんは、その後、少しばかり畑を借りて農業をやるようになります。


④感性のうすれ易き農をいふ友よまづ見よ今日の泉のひかり『麦を吹く嵐』「上之(かみの)の泉」

 

この歌も大好きな一首です。大好きというよりも、「歌が出来ない」等とは言ってはいられないという思いを強くする歌です。

農家の仕事は、先ほど述べました通り、毎日毎日実に単調な仕事です。だから、私達凡人は「感性が薄れてしまって、歌が出来ない」と嘆くわけですが、寿蔵さんは「何を言ってるんだ、今日の、昨日と違う今日というこの日の、この『泉のひかり』を良く見てみなさい。

 

貴 方の足下にこんなにも感動的な歌の素材があるではないですか。何で、それに気づこうとしないで、感性がどうのこうのと嘆くんですか」という、叱咤激励の歌 です。いつも目を覚まさせられる歌です。体言止めであることも力強い歌にしています。この写真は、星溪園の池です。歌集『求青』の前書きに『土屋文明先生 と星池に遊ぶ、関東アララギ会発行の『新泉』は此の泉に因みて名づく』とありますが、ここでいう「星池」というのが、この星溪園の池のことです。「玉ノ 池」とも言われています。

ちなみに「新泉」という誌名に込めた思いを創刊号で寿蔵さんは、次の様に述べいます。

『雑 誌「新泉」は昭和二十年二月号を以って発足するのであるが、之の健かな発展は会員相互の不断の努力がなければ全うし得ない。只今の日本は云う迄もなく新規 新法の方途(とるべき道)に上っている。斯かる時我々の進まんとする処は何処迄も新であり、真でなければならぬ。常に涸るることなき(ゆう)(せん)の如き心を以って互ひに励み合ひ、短歌をして良き文化機能としての力を発揮せしめなくてはならぬ。』と、新しい時代の新しい短歌の世界を切り開かんとする熱い思いが感じられます。


⑤東京に二日すごしてよごれたる吾が手と思ひ蜜柑むきをり『やまみづ』「冬の風見矢」

 

これもいい歌ですね。「東京にたった二日いただけで手が汚れてしまった」というわけです。熊谷では、毎日毎日草をむしったりして泥で手を汚していたわけですが、その手は洗えばきれいになる手なのです。しかし、東京で汚れた手は、洗っても綺麗にならない手なのだという感覚の歌です。鋭い感覚ですね。

「蜜柑むきをり」という結句の具体が効いていると思います。


⑥幾日の()の塵労に過ぎて来て吾が偸安(とうあん)

は麦の青の中                           『やまみづ』「田園偸安」

 

「塵労」は、「じんろう」と読みます。「汚れや疲れ」です。「世間の煩わしい関わりあい」です。先ほどの歌の「東京に二日すごして」汚れた手です。「都」は東京のこと。「偸安(とうあん)」は「当面の安らぎを、(たの)しむ」ことです。東京で汚れ疲れた寿蔵さんは、熊谷の「麦の青の中」にいると心を癒やされる、というわけです。県北の風土に対する最高の賛辞に匹敵する一首だと思います。

⑦春の雲うごくともなきに風の音するどくこもる麦丘の(あひ)『群緑』「東京・熊谷・東京」

 

「春の雲うごくともなし」というのが、どんよりとした重苦しい感じの風景です。「風の音するどく」という表現や、更に「麦の畝の間に風の音がこもる」という捉え方等が、この地方の気候風土に対する都会人の感覚なのかなと感心いたします。また、私達のようなこの土地に生まれ、この土地に住む者の感じないことを、この土地に住む者の目で、実によく見ている、と思います。


⑧吾が妻はビールびんにて麦の穂をたたき

はじめぬ日かげりしかば       『群緑』「或日又或日」

 

借りた畑で小麦も作っていたようです。しかし、脱穀機は買えませんから、手作業で脱穀するわけです。

寿蔵さんは大変お酒が好きで、家にビールの空き瓶がころがっているのを見つけて、奥さんが作業に使ったのでしょう。

「ビールびんにて麦の穂をたたきはじめぬ」という具体的表現が、とてもリアルな感じを強くさせます。また、夕方になってという意味の「日かげりしかば」ととてもリアルな感じを強くさせます。また、夕方になってという意味の「日かげりしかば」というこの短いフレーズは、六月頃の熊谷のその日の日中の日差しの強さまでも感じさせる鋭い表現です。

涼風は隣青田より吹きとほりやうやく

我は夜業(よなべ)はじむる『群緑』「孤屋の夏」

という寿蔵さん自身の歌もあります。

こちらは「青田」ですから、田植えも終わって青々としている七月頃の歌でしょう。

⑨農家には家山といふケヤの森小高(こだか)くありて春の芽おそし   『群緑』「三月の麦畑」

 

「家山」は、屋敷林のことです。今でも相当残っていますが、熊谷の農村地帯では、昔は、屋敷林が無い家の方が少なかったです。「ケヤ」は欅のことです。欅は高値で売れましたから、わが家にも何本もありました。「春の芽おそし」に、この地方に対する作者の季節感が出ていると思います。

東京に帰らむこころたゆたひて今日も見わたす上之(かみの)の春の  『群緑』「沈黙

北風のまともにきたる此の塀をああ幾度か怒りつくろひき 『群緑』「熊谷惜別」

 

等という歌が前にありまして、続いて出て来るのがこの一首です。

 

⑩帰るべきときは来りぬ今日のため荷をもちくるる土地びと数人『群緑』「熊谷惜別」

 

こうして、27年四月に、七年間に及ぶ熊谷の疎開を終えて、温かい熊谷の人達に見送られ、なごりを惜しみながら、東京・練馬区豊玉の新居移られたわけです。

ちなみに寿蔵さんの「潮汐」は、寿蔵さんが亡くなられた後「求青」と名を替えて写真家の若井三青さんらが継承、更に平成元年に「群緑」と名を替えて、加納一郎さんや浅野まり子さんらによって引き継がれて来ましたが、四年前に廃刊になっています。

以上で、寿蔵さんの七年間にわたる熊谷での疎開生活が終るわけですが、その後も何度か熊谷を訪れていまして、先ほど述べまして通り星溪園にも立ち寄られました。これが、その折に創られた短歌です。

 

さみどりの扇双葉に囲まれて母衣(ほろ)の吊り花ひとり遊びせる

 

光薄き薮にひそまり花をもつ熊谷草のさだめしづけし

 

 レジメの「光薄き」の歌は「待つ」は誤植で、ひらがなで「もつ」に、結句の「静けし」もひらがなで「しづけし」に。二首目の「さみどりの」は「母衣」ほろ」とルビを付してください。

尚、歌集名は『(あした)(ゆうべ)』と書き加えてください。

 

 熊谷草は、その花の形が熊谷次郎直実の母衣に似ているところからその名がつけられました。栽培のとても難しい花でレッドリストの絶滅危惧Ⅱ類の指定を受けています。

 熊谷では、星溪園にもあったのですが、近年の高温などで年々減り、去年でほぼ全滅しました。日本では福島県松川町水原地区のクマガイソウの里に八千株があるそうです。また埼玉県内ではさいたま市御蔵の尾島家の竹林に三千株があると聞いています。

 余談が長くなりましたが、そんな珍しい花の映像をながめながら、私の講演を終わりにしたいと思います。

ご清聴ありがとうございました。

『熊谷歌集』を創刊しました。


特別寄稿 大河原惇行・水野昌雄・沖ななも・大野百樹・渡辺是人

           新井悦子・下村すみよ等155人・1550首の作品集

編  集 『熊谷歌集』編集委員会

発  行 熊谷短歌会

『熊谷歌集』創刊号をご希望の方、

            一部1500円 同封の上下記へお申込みください。

                                           360-0805熊谷市上奈良1144 金子貞雄

第五回熊谷短歌会作品展開催される

日時:平成27年9月23日(水)~27日(日)於:中央公民館市民ホール

募集内容 短歌一人二首(未発表作品であること)

募集期間 平成2761日~720日締切(当日払い込み有効)

応募資格 原則として、埼玉県内在住、在勤・在学者

応募方法 埼玉県歌人会所定の払込用紙に作品二首と郵便番号・住所・氏名・電話番号

          年齢を明記の上、郵便局で応募料を払い込む。

    (応募後の取り消しや変更は不可)

応募料 二首 千円

賞    埼玉県知事賞・埼玉県教育長賞・埼玉県文化団体連合会長賞・

     埼玉県歌人会長賞・熊谷市長賞・熊谷市議会議長賞・熊谷市教育長賞     

     熊谷市文化連合会長賞・熊谷市中央公民館長賞・熊谷短歌会長賞・

     埼玉新聞社賞・読売新聞さいたま支局賞・毎日新聞さいたま支局賞・              朝日新聞さいたま総局賞・埼玉県芸術文化祭実行委員会会長賞・

     埼玉県芸術文化祭実行委員会奨励賞・埼玉県歌人会奨励賞・熊谷短歌会奨励賞

選  者 新井悦子・石川勝利・沖ななも・斎藤重郎・常田みえ子

     杜澤光一郎・林三重子

問合せ先 熊谷短歌会 金子貞雄 3600805 熊谷市上奈良1144 

        Telfax 0485217157

大会期日 平成27927日(日)受付12時半 開会13時 

講 演  「鹿児島寿蔵と熊谷」  金子貞雄

短歌大会 作品講評会・表彰式(来場者全員作品講評・粗品進呈)

会 場  熊谷市立市民ホール(大ホール)

入場料  無料(出詠していない人も参加自由)

懇親会  熊谷市立市民ホール(大ホール) 大会終了後五時頃より

 

参加費  千円(大会会場で受付時にお支払下さい)

Ⅰ. 展示の概要

   1.応募者数 : 51名

   2.作品数   : 74首

   

 熊谷市内の多くの短歌愛好家の皆さまから、沢山の作品をご応募いただきましてありがとうがざいます。

 皆さまの日頃の成果を短冊や色紙にしたため、持ち寄っていただきました。

 昨日(22日)に熊谷短歌会の関係者の皆さんが、汗を流して皆様の作品を展示させていただきました。

  文芸に親しむ秋、<熊谷市文化祭>の行事の一環として参加いたしました。最終日27日には、埼玉県歌人

  会及び熊谷短歌会と合同の「短歌大会」が開催され、沢山の方々にご来場いただきました。

   この度は埼玉県各地の短歌愛好家の皆さまにご鑑賞いただきまして、心から感謝申しあげます。

 

Ⅱ. 会場のスナップ写真

活動内容     平成26年度の実績

 平成26年3月 1日 『熊谷歌集』創刊号刊行 155人 340頁 頒価1500円

      3月30日 第7回定期総会(役員改選他) 

      3月30日  12回熊谷市民短歌大会(81人 162首)

      3月30日  12回熊谷市民短歌大会作品集発行(350部)

      3月30日 『熊谷歌集』創刊記念特別講演会実施

            講師 埼玉県歌人会会長 大河原惇行氏
            演題 生活を詠う-歌の視点

                 6月 1日 会報第13号発行(350部)

      6月 1日~第13回熊谷市民短歌大会作品募集(7月20日締切)  

            9月23日~28日 第4回熊谷短歌会作品展開催(48人 73点) 

      9月28日 第13回熊谷市民短歌大会(80人 160首)

      9月28日 第13回熊谷市民短歌大会作品集発行(350部)

      12月1日 会報第14号発行(300部)

      12月5日 市立奈良中学校1年1組と2組に「文化の出前」授業を実施 

H26.9.28  第13回熊谷市民短歌大会が開催されました。

H26.3.30第7回定期総会が開催されました。

 

  平成26年度~28年度熊谷短歌会役員(案)が承認されました。

 

相談役   澤田 貞治  齋籐 重郎  峯岸 あい  舞原クラ子

 

会 長   金子 貞雄

副会長   髙田  実  夏苅 敏江  森田芙美子

          荒川  弘  髙田 守康

会 計   藤井 一恵  小南  毅

理 事   石井 久江  井上 涼子  平井  守

      山川  稔  吉澤とし子  落合 三津

      代  靖子  村井 玲子

監 事   大倉 恵子       

 

備考:任期は、平成29年3月の総会迄です。

   

以上

 

H26.3.30 第12回熊谷市民短歌大会が実施されました。

入賞者 や 入賞作品 などの詳細は 

「熊谷短歌会」ホームページ

 http://kumatanka.jimdo.com/  をご覧ください。

 

上記は、入賞者の皆さん。

  クリックすると大きな画面で見ることができます。

 

尚、作品集をご希望の方は、金子代表までご連絡ください。

H26.3.1『熊谷歌集』が創刊されました。

H26.3.1『熊谷歌集』が創刊されました。

熊谷市内の短歌愛好家など155人 1,550首 340頁の大歌集です。

1,500円で販売しています。

詳細は、熊谷短歌会ホームページ

 http://kumatanka.jimdo.com/  をご覧ください。

 

H25.9.29第11回熊谷市民短歌大会が実施されました。

入賞者 や 入賞作品 などの詳細は 

「熊谷短歌会」ホームページ

 http://kumatanka.jimdo.com/  をご覧ください。

 

上記は、入賞者の皆さん。

  クリックすると大きな画面で見ることができます。

 

尚、作品集をご希望の方は、金子代表までご連絡ください。

H25.6.2 第4回文学散歩を実施しました。

当日は 熊谷市公認のボランティアガイドである来間平八氏のご案内で、上之村神社をはじめとして、熊谷市郊外の10か所をバスで巡りました。

詳細は 「熊谷短歌会」のホームページをご覧ください。

H25.4.17 江南短歌会が発足しました。

江南公民館の初心者短歌教室の受講生を中心にして「江南短歌会」が発足しました。

毎月第一・第三水曜日 午後1時30分~3時 江南公民館で開催中。

沖ななも著『これから始める短歌入門』をテキストに実作と講義で進めています。

会員の募集も行っております。

詳細は「熊谷短歌会」のホームページをご覧ください。

H25.3.31 第10回熊谷市民短歌大会が実施されました。

入賞者 や 入賞作品 などの詳細は 

「熊谷短歌会」ホームページ

 http://kumatanka.jimdo.com/  をご覧ください。

 

上記は、入賞者の皆さん。

  クリックすると大きな画面で見ることができます。

 

尚、作品集をご希望の方は、金子代表までご連絡ください。

 

H25.3.31 第6回定期総会が開催されました。

平成24年度事業報告・決算報告の承認

平成25年度事業計画(案)や予算(案)の承認

また 『熊谷歌集』の創刊

    「満90歳以上は会費や大会参加費を徴収しない」という規約の一部改正(案)も承認されました。

詳細は「熊谷短歌会」のホームページをご覧ください。

H24.9.30 第9回熊谷市民短歌大会が実施されました。

入賞者 や 入賞作品 などの詳細は 

「熊谷短歌会」ホームページ

 http://kumatanka.jimdo.com/  をご覧ください。

 

← 左記は、入賞者の皆さん。

  クリックすると大きな画面で見ることができます。

 

尚、作品集をご希望の方は、金子代表までご連絡ください。

H24.9.25  第2回熊谷短歌会作品展(色紙・短冊展)開催

只今 第2回熊谷短歌会作品展(色紙・短冊展)開催 

開催日 平成24年9月25日(火)~9月30日(日)

場 所  中央公民館展示ホール

参 加  49人の 69作品が展示されております。

 

お近くに お越しの際には 是非ご覧になっていただきたいと思います。

詳細は 「熊谷短歌会」ホームページ

http://kumatanka.jimdo.com/ へどうどお越しください。

スランドショーでご覧になれます。

H24.7.27 群青短歌会が発足しました。

中央公民館の初心者短歌教室の受講生を中心に「群青短歌会」が発足しました。

毎月第二・第四金曜日の9時30分~11時30分 中央公民館で歌会を実施しています。

詳細は「熊谷短歌会」のホームページをご覧ください。

H24.6.7 第3回文学散歩が実施されました。

平成24年6月7日(木) 第3回文学散歩が実施されました。

小川町の仙覚律師史跡、都幾川町の土屋文明墓所・歌碑、寄居町の宮沢賢治歌碑などを見学しました。

続きを読む → ttp://kumatanka.jimdo.com/ へどうどお越しください。

 

H24.5.1 初心者のための短歌教室受講者募集中

熊谷短歌会と中央今民間共催で 初心者のための短歌教室「楽しい短歌『あなたも今日から俵万智』」を開催、受講生を募集しています。

  対象   市内在住または在勤の方

  とき   6月5日~7月3日の火曜日(全五回)

       9:30~11:30

  ところ  2-1室

  内容   短歌ってなあに?実作など

  定員   20名

  費用   100円(資料代など)

  講師   金子貞雄氏(熊谷短歌会会長)

  申込期限 5月21日(月)

お友達とお誘いあわせの上 ご参加ください。

H23年度活動報告

 第4回総会及び第6回熊谷市民短歌大会を平成23年3月27日に予定していたが、

 東日本大震災の影響で、表彰式は10月に延期、講評会は中止となった。

・第7回短歌大会は、10月2日市民ホールにて開催。参加79名158首。

・6月28日~7月3日迄中央公民館展示ホールにて第1回熊谷短歌会作品展を開催した。

・会報は、6月に第7号を、12月に第8号を発行した。(金子貞雄)

 

 平成23年度の実績

 

 平成23年3月 総会及び第6回熊谷市民短歌大会(79人・158首)

      6月 会報第7号発行

       同 第1回熊谷短歌会作品展(51人・80点)

     10月 第7回市民短歌大会(79人・158首)

     12月 会報第8号発行

 平成24年3月25日

         第5回定期総会 

         第8回熊谷市民短歌大会 (79人・158首)

H24.3.25 第5回総会と第8回熊谷市民短歌大会が開催されました。

 

 

←画像をクリックすると拡大画像がみられますよ。

 

 

 

 

 

 

3月25日に市民ホール大ホールにおいて、第5回総会並びに第8回熊谷市民短歌大会が開催され、

市長賞以下18人の作品が表彰されました。

 

熊谷市長賞

  風に向かひ幼が二人手を広げ奴凧さながら走りて来たり         加藤 輝子

 

・・・続きを読む →熊谷短歌会のホームページを クリックしてみてください。

会報 第8号を発行しました。

H23.12.1「熊谷短歌会会報」第8号を発行しました。

詳細は、「熊谷短歌会」のホームページをクリックしてみてください。

熊谷市文化祭参加 第7回熊谷市民短歌大会入賞者

第7回熊谷市民短歌大会が、平成23年10月2日熊谷市市民ホール大ホールで開催されました。参加 79名 158首。

 

 

受賞者と受賞作品は、下記の通り。

  

←左の写真の上にマウスを乗せて 左ダブルクリックすると写真が拡大します。

 

 

 

 

第七回熊谷市民短歌大会入賞者及び作品

   熊谷市長賞          代  靖子

会話さえ無理となりゆく母と歌う電話機通して「りんごの歌」を

   熊谷市教育委員会教育長賞   橋本 稔子

「伸びたかな」と帰宅せし子が覗きゆく夫が育てるゴーヤカーテン

   熊谷市議会議長賞       御正山昌子

教職の合間に農に励みたる叔父の柩には麦わら帽子も

   熊谷市文化連合会長賞     槇山 綾子

気負ひゐし祭三日をなつかしむ赤飯九升を炊き振るまひて

   埼玉県歌人会会長賞      野崎 孝一

飛石に歩幅合はないこと増えて老いは足から納得しをり

   熊谷市中央公民館館長賞    長谷川章子

飯ごとの児に誘はれ垣の外におもちゃの小馬と並びて坐る

   熊谷短歌会会長賞

障害の娘育てて四十年今年も揺れる七夕飾り            小林 良子

古稀近きわれも三時間ペダル踏む美瑛の丘を孫に遅れて       馬場 博子

夫病みて農と看護に勤む姉少し細りて言尖りけり           田子 作次

日溜りの茶請けに食べる衣被(きぬかつ)ぎつるりとむけて話弾みぬ 西田 玲子

    熊谷短歌会奨励賞

  近藤 松枝  牧原加津美  中村 カツ  菊地千代子

  石井 久江  小池 政子  新  和江

平成23年9月8日 金子会長がNHKのテレビに出演しました。

 ・・・続きを読む⇒上記「熊谷短歌会ホームページ」へどうぞ

平成7年7月7日 金子貞雄会長がNHK-FMに生出演しました。

・・・続きを読む⇒「熊谷短歌会ホームページ」へどうぞ。 

第1回熊谷短歌会作品展開催中

只今(平成23年6月27日~7月3日)、熊谷短歌会会員の短歌展(52人・80点)を開催中です。会場の様子を写真で掲載しましたので、熊谷短歌会のホームページを クリックしてみてください。

第6回熊谷市民短歌大会入賞者

第6回熊谷市民短歌大会受賞者の皆さんです。作品は下記の通りです。

 

←左の写真の上にマウスを乗せて 左ダブルクリックすると写真が拡大します。

第6回熊谷市民短歌大会の結果

平成23年3月27日(日)開催予定だった「第6回熊谷市民短歌大会」は、市民ホールの休館により中止になりましたが、下記の通り入選者が決定しました。

表彰式は、9月25日(日)開催予定の「第7回熊谷市民短歌大会」の席上実施します。

  

熊谷市長賞

逆上がりとうとうできたり幾たびも幼なは宙へ足をけりあぐ   飯塚 朋子

熊谷市教育委員会教育長賞

言いたき事山ほどあれどビードロの花瓶に百合さし娘の家後にす 田中 貴子

熊谷市議会議長賞

あらたまの年の初めにへらず口たたくつれあい居るをことほぐ  川田 昭治

熊谷市文化連合会長賞

突然にこみあぐるものいかにせん一人の朝餉納豆こねる     津田 昭子

埼玉県歌人会会長賞

上半身右に大きく傾けて打ちし一瞬車椅子はきしみぬ      新井 王子

熊谷市中央公民館館長賞

あぐらの中へ入れておせちをふふませし子と元日の盃かさぬ   新井 久雄

熊谷短歌会会長賞

むき出しの石室かなしも斎ふがにしろがね色の茅花めぐりぬ   牧原加津美

子の障害を疎まくし思う日もありし今は生きてゆく目標となる  小林 良子

借り受けし音声ガイドを聴きながら背伸びして観るドガの踊り子 橋本 稔子

手話しつつ百人の園児合唱せり「あわてんぼうのサンタクロース」を加藤瑠璃

熊谷短歌会奨励賞

田中 章・中村カツ・石井 操・半田幸枝・林 邦子・原 伯明 

第5回熊谷市民短歌大会入賞者

       ☆☆☆☆☆ 熊 谷 短 歌 会 ☆☆☆☆☆ 

 

  代 表 者     金子 貞雄

   電話・FAX    048-521-7157

    

   活動日時  3月と9月の最後の日曜日に短歌大会

   活動場所  中央公民館

   会員数   120名

   会  費  年間1,000円

   会員募集  常時受付中

    ひとこと

     『短歌』を始めるのに「遅すぎる」という事はありません。     

     『短歌』はあなたの「こころの日記」です。

    『短歌』は「紙 と 鉛筆 と 自分を愛する心」があれば

    「いつでも・どこでも・だれにでも」作れます。

 

 

 

       

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